- 外壁塗装をどこに頼めばいいか分からない。
- スーパーやホームセンターでも外壁塗装をやっているけど、あれってどうなの?
- 業種によって何が違うの?
最近では「家電量販店」や「ホームセンター」「生協」「JA」でもリフォームをやっており、選択の幅が広がりました。一方、多いがゆえに「どこに頼めばいいのか分からない」といった問題が出てきます。
この記事では、外壁塗装の業者別に特徴とメリットデメリットをわかりやすく解説しています。
この記事を読むことで、専門業者がおすすめな理由と、自分に合った業種を見つけることができます。
専門業者がおすすめな理由は、どこに頼んでも結局は職人が作業をするので、職人が会社にいる専門業者に頼むほうがメリットが大きいです。しかし、自分に合った業者を選ぶことが大切なので、当記事で見つけてください。
リフォーム営業5年
施工管理2年
この記事を書いた著者
川東 治郎 (Kawahigashi Jiro)
プロフィール (クリックすると詳しく見れます)
- 外壁塗装の一括見積もりサービスを5サイトを利用し、13社紹介してもらいました。
- リフォーム営業を5年、施工管理を2年を経験
- 安心して外壁塗装ができるように、もらった見積書の内容を公開しています!見積書を公開した記事
おすすめは「外壁・屋根塗装の専門店」の理由
塗装の専門業者であっても、一概に良いとは言えないので、しっかりと選ぶ必要があります。
- 自社施工である(下記で詳しく説明)
- 地域に根ざした会社である
- 創業が3年以上である(なるべく長いほうが良い)
塗装の専門業者の特徴
専門業者は自社に職人がいる場合が多く、見積もりを依頼した際の営業担当が元職人の場合も多いです。専門知識が豊富で、適正な塗料と適正な価格を提示してもらえます。
地域密着であることが多いため、質の低い工事をしてしまうと、すぐに口コミが広がります。そのため、長年地元に根ざしてやっている業者は優良業者であることが多いです。
デメリットは専門業者はブランド力が弱いため、見つけるのが難しいことです。最近はホームページを持っている業者も多いので見つけやすくなりましたが、優良業者かは見極めなくてはなりません。
自社施工と下請けの比較
外壁塗装を行う業者は大きく分けて「自社施工」と「下請け」があります。
自社施工とは自分の会社で工事をすることです。
ほな、下請けはなんなん?
依頼された業者が、他社に委託して工事をすることです。
ハウスメーカーなどで依頼した際に塗装してくれる職人さんと、塗装の専門業者に依頼して作業してくれる職人さんが同じってこともあります。
ハウスメーカーや工務店は中間マージンを約30%は取っていると言われています。100万円支払えば、塗装専門業者の手に渡るのは70万円です。塗装専門業者に依頼をすれば、70万円で依頼できるということ!
下請けを使う理由
自社で職人を雇うと、仕事がない場合でも賃金が発生します。しかし、下請けを使うことは、仕事の時だけ賃金を支払えばいい仕組みができる。「経費削減」と「仕事の効率化」ができます。
また「言い値」で下請けに依頼できるため、利益を見込みやすくなる。ほとんどの会社は、下請けに仕事を依頼し、塗装業を行っています。
下請け会社は営業活動をしなくて良くなり、得意な仕事に注力できるといった双方に利点があります。
自社施工をする会社のメリット・デメリット
下請けに外注する会社のメリット・デメリット
専門業者がおすすめな人
外壁・屋根塗装の専門業者に依頼するのがおすすめな方
- 外壁・屋根塗装のみを考えている
- 質のいい仕事をなるべく安くしてもらいたい
- 地域に合った工事の提案をしてもらいたい
上記の条件で依頼したい場合、塗装の専門業者がおすすめです。
専門業者ならどこでもいいわけではないので、3社以上から見積もりをもらい、時間をかけて業者選びをすることが大切です。
自社施工の専門業者しか加盟することが許されない外壁塗装パートナーズについて、下記の記事で詳しく解説しています。
異業種の新規参入が相次いでいる!
既存住宅・リフォーム市場の活性化に向けた取り組みを政府が行っています。
中古住宅の流通量は約14.3%、欧米と比べると1/6程度で、中古住宅が活用されていない状態です。少子化で住宅数が世帯数を上回り、空き家も増加しているので「まだ住める家を手入れして、長く住む」という方向に移行しようとしています。
新規参入業者は蓄積してきた既存顧客を取り込むことができます。
外壁塗装は防水性を守る目的で、10〜15年ごとに施工が必要です。建物は無くならないので、需要の変化が起きにくいです。IT技術の発展で時代の変化が加速しているなか、急激な変化の少ない外壁塗装は魅力的な点も新規参入が増加している原因です。
主な新規参入した業者
外壁塗装は許可や免許がなくても開業できるのが特徴です。
今までの顧客データや、多くの人が知っている名前のブランド力の安心感で顧客を獲得しています。今までのハウスメーカーやリフォーム店とは異なる、新しいサービスを提供している場合もあります。
選択の幅が広がる良い面もありますが、「どこに頼めばいいのか」迷いますよね。
他業種からの新規参入は、ほぼすべて施工は下請けです。担当者も塗装経験や知識が少ないことが多いので、言い間違いや、勘違いからのトラブルに発展する可能性が高くなります。
依頼者→担当→下請けと、伝言ゲームのように間に関係する人数が多いほど問題が起きやすいので注意してください。
下記は主な新規参入業者です。
業種 | 会社名 |
---|---|
家電量販店 | エディオン ジョーシン |
小売り | イオン |
ディスカウントストア | ドン・キホーテ |
ホームセンター | カインズ コーナン コメリ ナフコ |
電力・ガス会社 | 東京電力 中部電力 大阪ガス |
その他 | 生協 JA |
外壁・屋根の塗装業者を業種別に比較
各業種でメリットが異なるので、あなたに合う業者をチェックしてください。
業種別の比較表
業者 | 実際の 施工業者 | 塗装の 知識・経験 | 塗装の 技術・品質 | 会社の 安定感 | 融通 |
---|---|---|---|---|---|
新規参入業者 | 下請け | 経験がない場合が多い | 下請けによって差がでる | ||
ハウスメーカー | 下請け | 経験がない場合が多い | 下請けによって差がでる | ||
工務店 | 下請け | 経験がない場合が多い | 下請けによって差がでる | ||
リフォーム業者 | 下請け | 経験がない場合が多い | 下請けによって差がでる | ||
塗装の専門店 | 自社施工 |
新規参入業者
大手ハウスメーカーと同じように、規模が大きく、知名度も高いため安心感があります。ハウスメーカーや工務店と異なり、下請け業者に施工する際の基準を指導をしていない場合が多く、下請け業者に丸投げの業者もいます。
「下請け業者→孫請け業者」のように間に何社か入って作業するため、中間マージンが発生して値段が上がる。たまに、すごく安い「〇〇万円ポッキリ」といった広告を見ますが、安いのには理由があります。
- 最低限の塗装で、追加工事ありきの価格
- 手抜き工事をする
- 安くて質の低い塗料
さらに、下請け業者にかなり安い値段で依頼することもあります。下請け業者も安すぎるとやっていけないため、結局手抜き工事に発展する。
営業担当者は、外壁塗装の知識が少ない場合があり、家にあった様々な提案がされません。施工する業者が対応してくれることもありますが、それなら直接、塗装業者に依頼したほう良いです。
新規参入業者に依頼するメリット・デメリット
ハウスメーカー
ハウスメーカーは保証がしっかりしています。下請け業者に、施工基準を厳しく管理しているので安心感があります。しかし、金額はかなり高いです。
仲介マージンの中には「広告費、人件費、一等地に入ってるテナント費用、豪華なモデルハウスの維持費」などがあります。
独自の塗料やサービスが、納得できる値段で受けられるならハウスメーカーもおすすめです。
ハウスメーカーに依頼するメリット・デメリット
工務店
工務店は、ハウスメーカーよりも地域に密着していることが多いですが「〇〇工務店」という名前でも、ハウスメーカー規模の会社もあります。
ハウスメーカーと同様、自社に塗装職人がいることが少ないので、下請け業者が施工します。見積もりを下請け業者が工務店に提出して、その見積もりに工務店が諸経費を上乗せしてお客さんに提出するので、値段が高くなります。
リフォームが得意な工務店は多く、住宅の知識も豊富なため、建物全体でベストなリフォームの提案をしてもらえることがあります。外壁塗装の依頼をして、他の不具合を見つけてもらい修繕してもらうことがあります。
外壁以外のトラブルも対応してもらえるので、優良な工務店を見つけることができれば、家のことで困ったことがあれば心強いです。
工務店に依頼するメリット・デメリット
リフォーム会社
知名度があるリフォーム会社は大手であることが多いです。リフォーム会社も外壁塗装は下請け業者が行うので、値段が高くなります。外壁塗装に特化しているわけではないので、営業担当の知識が乏しいことが多いです。
大手の会社は異動がよくあります。工事終了までに担当が変わることもあり、同じ人と長い付き合いができないことが多いです。
内外装の全体のリフォームを管理してくれるので、内装も一緒にリフォームしたい場合はおすすめ
リフォーム会社に依頼するメリット・デメリット
塗装の専門店
上記で専門業者の特徴を説明しています。
自社に職人がいると、中間マージンが発生しません。新規参入業者やハウスメーカー、工務店、リフォーム業者と同じ工事をするなら、諸経費がないので安く適正価格で外壁塗装ができます。
外壁塗装を専門にしているため、知識が豊富で様々な提案をしてもらえます。どのメーカーの塗料でも入手できるので、外壁材との相性や、環境を考慮して最適な提案をしてもらえる可能性があります。
「専門業者だから」、「口コミが良いから」といって信用せず、複数社から見積もりを取って比較することが大切です。
塗装の専門店に依頼するメリット・デメリット
業者選びのまとめ
最後にこの記事で書いた内容をまとめます。
- おすすめ外壁塗装の専門業者
- 外壁塗装は下請けで成り立っている
- 業種別のメリット・デメリット
外壁塗装における業者選びはかなり重要です。信頼できる業者を見つけることができると、あとは放っておいても良い仕事をしてくれます。
どの業者も良い点も悪い点もあります。当記事ではトータルで考えて「専門業者」をおすすめしています。
しかし、「安心感」や「知名度」「値段」「口コミ」のどこが重要かは人によって異なります。自分に合った業者を選び、納得のいく外壁・屋根塗装を行ってください。
しかし、外壁塗装をどこで頼めばいいのか分からない方は多いです。
様々な見積もりサイトがあるので選ぶのも大変ですが、当サイトでは39社を数値化し、ランキング形式でまとめています。あなたに合った良い業者を見つけることができ、失敗しない外壁塗装ができます。
外壁塗装の一括見積もりサイト39社を比較|おすすめ業者7社を徹底解説
下記は合わせて読むとより外壁塗装がより全体的にわかります。
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