- 外壁塗装の業者を選ぼうと思っているんだけど……
- どこを見て選べばいいののか分からない
- 失敗しない業者の見分け方を教えて!
外壁塗装で失敗している多くの方は、しっかりと業者を見比べて選ぶことをしていません。訪問営業できた業者と契約したり、知り合いのの業者に頼んでしまいます。
リフォーム営業5年
施工管理2年
この記事を書いた著者
川東 治郎 (Kawahigashi Jiro)
プロフィール (クリックすると詳しく見れます)
- 外壁塗装の一括見積もりサービスを5サイトを利用し、13社紹介してもらいました。
- リフォーム営業を5年、施工管理を2年を経験
- 安心して外壁塗装ができるように、もらった見積書の内容を公開しています!見積書を公開した記事
この記事では、業者をどうやって選べばいいのか分かるように、7つのポイントにまとめて解説しています。
この記事を読めば、外壁塗装を失敗しないための「業者の選び方」が具体的に分かり、納得のいく外壁塗装ができます。
外壁塗装は悪い業者や、手抜きが多い工事が多い業種なので、「業者の選び方」を知りって家もお金も守りましょう。
じっくり時間をかけて決める
時間をじっくりかけることで、全体を客観的に見ることができます。
「とりあえず安くしたい」や「値段が高ければ質がいい」といった考えはトラブルを招きやすいので、値段だけではなく他の部分も判断材料に加えることが重要です。
外壁塗装は10年~15年に1回の家を守るために大切なメンテナンスです。ただ、1回で100万円前後のお金がかかるので慎重に業者を決める必要があります。業者選びを失敗すると「100万円も払ったのに……」ってこともあり得まる。
100万円を払う価値に見合った業者を決めるには、相見積もりをし、時間をかけて納得のいく業者を選んでください。
後で後述する保険、保証、相性、提案力、信頼性を踏まえて外壁業者を決めます。
外壁塗装業者の種類で決める
外壁塗装の業者には主に下記があります。
- ハウスメーカー
- 工務店
- リフォーム業者
- 塗装専門店
順番に見ていきましょう。
塗装業者の比較
業者 | 値段 | 自社施工 | 内装工事 |
---|---|---|---|
ハウスメーカー | かなり高い | 下請け | できる |
工務店 | ハウスメーカーよりは安い | 下請け | できる |
リフォーム業者 | 大きい会社では高くなる | 下請け | できる |
塗装の専門業者 | 安い | 下請けの可能性アリ | できる業者もある |
ハウスメーカー
- 従業員や店舗、広告費が多く、規模が大きいため値段が高い。
- 他にはない独自商品での塗装や、30年保証といった付加価値がある。
- 値段に見合う工事をしてくれるかがポイント。
工務店
- ハウスメーカーと同様の工事ができます。
- 工務店と名前にあっても、ハウスメーカー並みの規模がある工務店もあり、値段が高くなることもある。
- 基本的に地域密着の工務店はハウスメーカーよりは安くなります。
リフォーム会社
- リフォームを一手に引き受けてくれます。
- おすすめは地域密着のリフォーム業者。
- 地域密着でやっているため、評価を下げるような工事が出来ないところが良いポイント。
- 県外のリフォーム業者はアフターフォローが弱くなりやすいです。
塗装の専門業者
- 中間マージンが発生しないため、値段が安くなります。
- 直接塗装業者をやりとりができるので、融通がききやすい。
- 塗装専門店といっても、自社施行ではなく下請けが工事することもある。
- いい塗装専門店を見つけづらいことがデメリットです。
どの業者もメリットとデメリットがあり、人によって求めることが異なるので一概にどこが良いとはいえません。しかし、私自身のオススメは塗装の専門業者です。
見つけにくいのが難点ですが、優良な外壁塗装の専門店が加盟するサイトがあります。下記の記事で詳しく解説しています。
外壁塗装パートナーズの特徴
- 加盟店の審査基準が厳しいので優良店が多い
- 気が進まない「お断り連絡」や「日程調整」を代行してくれる
- アドバイザーが見積書をチェックや相談にのってくれる
訪問営業とは契約してはいけない
訪問営業にきた業者と契約するとトラブルが起きやすいです。国民生活センターには「訪問販売」に関する相談が毎年多く寄せられています。
年度 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|---|
相談件数 | 7,223 | 8,001 | 8,780 | 9,734 |
※ここでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」としています。
出典(行政独立法人 国民生活センター)
訪問営業の業者に限ったことではないですが「このままでは家がダメになる」と脅したり、「あなただけに今だけキャンペーン価格」など使ってきます。
「私は大丈夫!」と思っている方も下記のような表現を使う業者には注意してください。
不安をあおる表現
- 家がダメになりますよ
- このヒビから雨漏りします
- 放っておくと大変です
あなただけに特別表現
- 今日決めてもらえば特別価格に
- キャンペーン期間中なので
- モニター価格で
誇大表現
- 半永久的に塗り替えはいりません
- 30年保証します
訪問営業がきたら「そろそろ外壁塗装を考える時期か」と考えるぐらいでいいです。
見積もりは3社以上を比較する
3社以上の見積もりを取ると塗装面積と相場観を知ることができます。
塗装面積は、塗装業者が現地調査で家の大きさを計算して割り出します。だいたい同じ塗装面積になるはずですが、極端に数字が異なる業者には「なぜ、このような数字になったのか?」を聞いてください。
相場観は、その時に自分の家がいくらで塗り替えできるかを知ることです。
家の大きさ、形、材質、築年数、劣化状態などにより、全く同じ家は存在しないのでオーダーメイドの見積書が、でき上がります。
自分の家がどのような状態で、どんな塗料を塗ればいいのかを複数の見積書を見比べることにより知ることができます。見積書を見比べることで「これはどういうことだろう?」気づきがあれば、担当者にどんどん質問してください。
無理な値下げ要求は「塗料のグレードを無断で下げる」「塗料を薄め」といった手抜き工事につながる場合があるので要注意!
要望は反映されているかを確認
見積もりを制作するには現場調査で家の周りを細部まで調べる必要があります。
現場調査は60〜90分ぐらい。
その際に要望を伝えたほうが見積もりの精度があがります。
- バルコニーも塗ってほしい
- 長持ちする塗料で塗ってほしい
- 見積書に塗らない箇所を明記してほしい
要望が見積書に反映されている業者を選びましょう。
見積書に不審な点はないか確認
複数ある工程をまとめて一式と書いているため、詳細が分かりません。
中身が見えないので信用できない。
「一式」見積もりの業者には頼まないほうがいいでしょう。
見積もりをもらうときに、詳細な説明をしてくれる業者が良い
3社以上から見積もりを取るには、3社以上の業者に問い合わせをして、すべて対応しないといけません。無駄な手間を省いて、業者選びに専念したい方には「外壁塗装の一括見積もり」がオススメです。
様々な見積もりサイトがあるので選ぶのも大変ですが、当サイトでは39社を数値化し、ランキング形式でまとめています。
【2023】外壁塗装の一括見積もりサイト39社を比較|おすすめ業者7社を徹底解説
誠実な営業マンを見極める
大事な家を任せる営業マンが、誠実な対応をしてくれるか確認しましょう。要望や質問、塗料の種類、工事方法などは営業マンが対応するので重要です。
もし営業マンに不安を覚えた場合、だいたいは不安が的中します。
職人への伝達漏れが生じたり、知識不足から使用塗料のデメリットの伝え漏れなど重大なミスにつながる可能性があります。
相性もありますが、営業マンを見極めるポイントがあります。
- 連絡がつきやすく、反応が早い
- 質問を的確に答えられる
- 知識不足を感じない
- 見積もりの内容を詳細に説明がある
- メリットだけでなく、デメリットの説明がある
5つのポイントを踏まえて、営業マンのことをより知るために、ガンガン質問をしていきましょう。
もっと外壁塗装業者を見極めるのを詳しく知りたい方は下記の記事がおすすめ
リフォーム瑕疵(かし)保険と工事保証内容を確認
保険や保証とは安心するためのものです。
本当に必要かどうか
リフォーム瑕疵保険
リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム業者が登録する保険で、リフォーム完了後に第三者による検査を受けられる保険のことです。瑕疵とは「キズ」「欠点」のことをいいます。
瑕疵保険の登録事業者はこちらから検索できます。
リフォーム業者がリフォーム瑕疵保険に登録していると下記のことができます。
- リフォーム後に欠陥が見つかった場合、リフォーム業者が保険を利用して修理する。
- 工事で生じた欠陥が見つかったが、工事業者が倒産している場合、保険法人に直接保険請求できます。
デメリットは保証金が高く、保証期間が短いことです。下の表が保証期間です。
条件 | 保証期間 |
---|---|
構造耐力上主要な部分が基本的な耐力性能を満たさない場合 | 5年間 ただし、事故となる事由の③に起因した損害については1年 |
雨水の浸入を防止する部分が防水性能を満たさない場合 | |
上記以外の、社会通念上必要とされる性能を満たさない場合 | 1年間 |
外壁塗装の場合、保証期間は雨漏り工事を除けば1年間です。保険料も工事の種類や金額によって異なりますが、3万~6万円です。
工事 (施工) 保証
工事保証は施工に自信があるので工事業者が独自で設けている保証です。しかし工事業者が廃業した場合、保証は無効になります。
保証内容は様々で、塗料の種類によっても保証年数は異なります。
また、保証範囲も狭いことが多いです。
塗料メーカー保証
塗料メーカー保証とは、塗料メーカーが塗料にかけている保証です。塗料自体の保証のため工事の保証ではないです。
塗料代金以上の保証はなく、保証がないメーカーもあります。
信頼できる業者の基準
建設業許可証の有無
建設業許可証は500万円以上の建設工事を請け負うために必要な許可証です。
国土交通省によると住宅のリフォームは、小規模な工事ほど工事件数が多い傾向にあり、平成26年度では約8割が500万円以下となっています。
外壁塗装で500万円以上工事はほとんどないため、建設業許可証がなくとも工事はできます。
建設業許可証を発行してもらうには、ある程度の実務経験や技術力、また膨大な資料を提出する必要がありハードルが高いです。
塗装技能資格とは
塗装技能士とは、塗装の知識や技術を有する国家資格です。
特級・1級・2級・3級があり、級が上がるほど資格取得が難しいので、塗装のプロフェッショナルかどうかを見極めるための判断基準になります。
特級と1級の取得は難しく、持っているだけでかなりの技術を有していると判断できます。
特級・1級があると信頼感があります。
近隣対策の確認は重要
基本的には担当者が工事前と工事後に、近隣に挨拶を行います。
施工期間中の注意事項を説明をしてもらい、何かトラブルがあった時の窓口となってくれます。
近隣挨拶を行わない業者は論外です。
近隣挨拶の確認ポイント
- 何回挨拶に行くか
- どこの家までを回るか
- 一緒に挨拶をしたい場合、その旨を伝える
今後も住み続ける場所で、もし近隣住民とトラブルになれば大変です。
自分の身を守るためにもしっかりと業者と打合せをしてください。
施工実績を公開しているかをチェック
施工の質に自信があればホームページ上で施工実績を公開しています。
そこで気になる外壁塗装のデザインや色が見つかるかもしれません。
しかしIT化が遅れた業界なので、ホームページを持っていない業者も多いです。
そういった業者があやしいわけではないので、気になる業者がいれば電話で詳細を確認できます。
まとめ
最後に、この記事の内容をまとめます。
- 時間をかけて業者選びをする
- どのようなリフォームをするかで塗装業者が変わる
- 見積もりを3社以上から取ると相場感がわかる
- 誠実で信用できる営業マンの見極め方
- リフォーム瑕疵保険が重要
- 信頼できる業者は建設業許可証・塗装技能資格・近隣対策を見る
- 施工実績をチェック
外壁塗装で重要な業者選びを間違えなければ、納得のいく外壁塗装に近づけます。失敗しないためにもじっくり時間をかけて、適切な業者を選んでください。
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