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外壁塗装しないとどうなる?塗装の本質を家の構造図で解説

  • 外壁塗装って必要ないんじゃない?
  • そもそも外壁塗装して見た目が変わるだけでは?
  • 外壁塗装しないとどうなるの?

外壁塗装が必要という話は聞くけど、費用が高いので、ついつい後回しにしてしまいます。私自身はリフォーム会社で働くまで外壁塗装は、家の見た目を良くするものぐらいしか知りませんでした。

本記事では家の構造図を知ってもらい外壁塗装が必要な理由と、具体的になぜ必要なのかを解説

外壁塗装が必要かどうかは家や人によって異なり、必要がないこともあります。外壁と塗装の役割を知り、あなたの家を長く住めるようにしてください。

外壁塗装って業者に問い合わせの連絡することが怖いと思いますが、当サイトを見てくださる方は外壁塗装の知識を身に付けることができるので大丈夫です。

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リフォーム営業5年
施工管理2年

この記事を書いた著者

川東 治郎 (Kawahigashi Jiro)

プロフィール (クリックすると詳しく見れます)

詳しいプロフィール 

  • 外壁塗装の一括見積もりサービスを5サイトを利用し、13社紹介してもらいました。
  • リフォーム営業を5年、施工管理を2年を経験
  • 安心して外壁塗装ができるように、もらった見積書の内容を公開しています!見積書を公開した記事
もくじ

外壁塗装は本当に必要なのか

雨漏り、害虫の侵入、見栄えが悪くなり、修繕費が上がり、資産価値が下がり、家の寿命が短くなるの図

外壁塗装とは、家の外壁に塗装をすることです。

オオハシさん

そもそも外壁塗装って必要なん?

川東(運営者)

外壁塗装はいつかはしないといけません

なぜなら塗装をすることにより外壁を紫外線や、雨、風から守ることができるからです。

たとえば木製のベンチもはじめは塗装をされて、木部を守っています。しかし月日が流れ、塗膜が経年劣化で剥がれてしまうと、木の部分が露出する。露出した箇所に直接、雨水があたることにより、腐食が始まります。
とはいえ塗膜が剥がれる前に、塗装することで木部を守ることができます。家の外壁も同じなので、外壁塗装が必要になります。

あなたに外壁塗装が必要なのかは、外壁塗装の役割や目的を知って、判断をしてもらえればと思います。

  • 外壁塗装の5つの役割
  • 外壁塗装しなかった場合に生じること5選
  • 外壁に異常が会った際に外壁塗装以外にかかる費用

順番に見ていきましょう。

外壁塗装の5つの役割

外壁塗装の役割を理解して、あなたにとって必要なのかを判断しましょう。

塗装における5つの役割
  1. 見た目をよくして 美観を保つ
  2. 外壁の防水性を保つ
  3. 住まいそのものを長持ちさせる
  4. 長い目で見て、将来の修繕費用を抑える
  5. 資産価値を保つ

美観を保つ

外壁塗装をすることにより見た目を良くし、美観を保ちます。

外壁は紫外線や、雨、風などにさらされており、年月とともに汚れや傷みが目立ちます。

汚れや痛みが目立つ前に塗装をすると、美しい外壁を維持できる。

外壁の防水性を保ち、長持ちさせる

外壁塗装のもっとも重要な役割が防水です。外観以外の機能は防水あってこそと言えます。

防水機能がある塗料を塗り、外壁を守ります。雨が降らず、湿度が低い地域は塗装の必要ないですが、日本ではそういった地域はないです。

塗料には外壁を守る役割があります。

住まいそのものを長持ちさせる

外壁塗装を行えば、塗料の防水機能により、建物内部に雨水の侵入を防ぐことができます。

水は、家や建物に欠かせない木材や鉄筋を腐食・劣化させます。

雨水が内部まで侵入すると、雨漏りやカビ、シロアリが発生して家の寿命を縮めてしまう

外壁塗装は家を守るためのメンテナンスと言えます。

将来の修繕費を抑える

外壁塗装は100万円前後の費用がかかります。かなり大金のため、躊躇してしまいますよね。

外壁塗装をしないまま放置すると、上記にあるような雨漏りやカビ、シロアリ被害の可能性があります。そうなると修繕費が外壁塗装以上の金額になることが多いです。

目の前の出費が大きいですが、長い目で見ると経済的です。

外壁塗装以外での修繕費表はこちら

資産価値を保つ

外壁塗装を定期的にすることで、見た目も良く、構造も問題ないことで高く売却できる可能性があります。

売る考えがなくても、家の状態がいいと長く住むことが可能です。

外壁塗装をしないとどうなる?

外壁塗装をしなかった場合に生じるトラブルがあります。

  • 雨漏り
  • 修繕費が高くなる
  • 害虫の侵入
  • 家の寿命が短くなる
  • 家の資産価値がなくなる
  • 見栄えが悪くなる

工事をするのはプロの職人なので、外壁塗装以外に必要な家のメンテナンスも提案してくれます。

外壁塗装が、塗装以外の外壁に関する点検にもなる

外壁塗装をしない場合と、する場合のメリットデメリットを考えて決めてください。

外壁塗装以外にかかる修繕費用

雨漏りや、シロアリなどが発生した場合に必要な費用です。

下記の工事では、別に外壁塗装の費用が必要になる可能性が高いです。  

スクロールできます
工事名費用工事内容
雨漏り工事80万円~・屋根や外壁から生じる
・原因の特定が難しい
・屋根材や外壁材の交換が必要な場合は120万円以上になる可能性アリ
断熱材の補修工事40万円~・雨水が断熱材に侵入した場合
・断熱材の交換が必要
基礎、躯体工事50万円~・基礎部分まで工事が必要になった場合
・断熱材工事とは別途費用が必要
シロアリ駆除10万円~・シロアリが侵入した場合
・シロアリが多いと数十万になる
・駆除費用のみで、別に修繕費が必要

雨漏りで、断熱材の交換が必要で、躯体部分の木部も腐食している。加えてシロアリも発生していたとなると上記の工事費がすべて必要になります。

外壁塗装よりかなり高額な工事になりますが、建て直すよりは安いので、今後も住み続ける予定であれば工事せざる得ない状況になります。

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外壁塗装をしなくていい場合もある

外壁塗装をしなくてもいいのは、外壁材がレンガ・タイルの場合と、建て直しや解体する場合の図

今の家をあと何年住みたいかで、外壁塗装をする必要性が変わります。

定期的に適切なメンテナンスをすれば、もっとも寿命が短い木造建築の場合でも築80年は住めます。しかし、住まないという選択肢もあるのは事実。

どういった場合に外壁塗装をしなくてもいいのか見ていきましょう。

外壁塗装を必要としない外壁材の場合

塗装の必要のない外壁は、レンガタイルの家です。

レンガは50年以上でタイルは30年以上持つ場合があります。欠けたり、剥がれることがなければメンテナンスが必要ありません。

レンガとタイルに外壁塗装をしてしまうと、塗料の耐用年数である10〜15年ごとに劣化して塗替えをしなくてはいけなくなります。メンテナンスの手間が増えるので注意が必要です。

家を数年以内に解体、建て替えをする場合

家を数年以内に解体予定の場合は外壁塗装が必要ありません。

外壁塗装は家の寿命を長持ちさせることが目的の1つですが、この場合は長持ちさせる必要がないです。

解体や建て替えに向けて、外壁塗装の費用を抑えるのがいいです。

外壁塗装の目的を明確化するのにおすすめの記事はこちら。

家の寿命を伸ばすたった1つの質問

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外壁と屋根の構造を理解して塗装するかを決める

家の構造を知ることで外壁塗装の重要性が分かります。

なぜ外壁塗装をするほうがいいのかを本質的に理解してもらうことで、より納得のいくリフォームができます。

  • 外壁の構造を知る
  • 屋根の構造を知る
  • 構造を知ることで、外壁塗装の重要性が分かる

外壁の構造を知る

外壁の構造図で、シーリング(コーキング)、間柱、防水シート、構造用合板、胴縁、断熱材、サイディングボードが分かるための図

*図の外壁材はサイディングボードを使用したもの

外壁塗装は家を守る外壁を守るためのものです。

なぜ外壁を守る必要があるのかというと、水は家の大敵なので、雨水を防ぐためです。

一般的に外壁塗装は、外壁の1番外側にあるサイディングボードの塗装とシーリング材の補修のことを言います。サイディングボードは雨を防ぐための1次防衛の場所です。

胴縁どうぶちがあることによりサイディングボードと防水シートに間ができ通気を良くしています。

2000年ぐらいまでは、胴縁どうぶちのないサイディングを防水シートに張り付けている「直張り工法」が主流でした。直張り工法は湿気の溜まりやすいのがデメリット

もし外壁であるサイディングボードが劣化して水が入り込んでも、2次防衛である防水シートが防いでくれます。

オオハシさん

ほな安心やな

川東(運営者)

防水シートも完ぺきではありません

防水シートは合板にタッカー(大きいホッチキスのようなもの)で固定していくので、新築時から穴が開いている状態です。また、時間がたつと経年劣化で破れるなど、防水シートの内側に雨水がはいると雨漏りになります。

防水シートで雨を防ぐことができても、胴縁どうぶちが濡れ続けると腐食し、交換が必要です。防水シートで防ぐことができている内は、雨漏りは防げますが、劣化が進行すると外壁のリフォームが必要になる可能性があります。

外壁塗装は上記のようなことを予防するので、定期的な外壁塗装は費用を安く抑える予防策になります。

より外壁の構造について知りたい方は、おすすめの詳しい記事が下記になります。

サイディングとモルタルの内部構造を知って失敗しない外壁塗装

屋根の構造を知る

屋根材で塗装が必要なものと、不要なものがあります。

塗装が必要な屋根材塗装が不要な屋根材
・スレート屋根
・セメント瓦
・モニエル瓦
・金属屋根
・粘土瓦(和瓦・日本瓦))

屋根の塗装は、屋根を守る屋根材の保護の役割が大きいです。

屋根は外壁以上に紫外線や雨による被害が大きく、劣化もどんどん進行します。ボロボロになった屋根では家を守ることができません。

屋根の構造は、スレート、クギ、防水シート、野地板、垂木で構成されているのが一目でわかるのが目的

スレート屋根は安価で軽量のため広く普及している屋根材のひとつです。経年劣化や台風などによる飛来物で屋根が割れてしまう場合もあります。

スレート屋根の構造は、野地板のじいたといわれる屋根材を固定する木材の板に、防水シートを敷いた上にスレートを固定します。

大雨暴風があるとスレートの下に雨水が入りますが、隙間があるため雨水を逃がすことのできる設計です。とはいえ、スレートの割れ、ズレといった劣化で雨水が防水シートに侵入すると雨漏りの原因になります。

スレート材は釘で固定されており、防水シートと野地板のじいたを貫いている。強風でスレートがずれた際に、釘も一緒にずれると釘穴が広がり、そこから雨水が侵入することもあります。

塗装は屋根材の保護をすると同時に、屋根の定期的な点検も兼ねている

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付帯部の塗装は必要?

付帯部の場所と名称を家を使って分かってもらうのが目的。鼻隠かくし、軒天、ベランダ/バルコニー、雨戸・戸袋、破風板、庇、雨どい、水切りが直感的にわかります。

付帯部ふたいぶとは、外壁と屋根以外の家の外に付随している箇所のことです。

たとえば、上の図にあるような雨どいや、軒天、ベランダの床などのこと。

付帯部ふたいぶを塗装しなくても大丈夫のように思われますが、付帯部塗装にも3つの役割があります。

  1. 付帯部ふたいぶの保護
  2. 長い目で見ると費用の削減
  3. 美観

付帯部ふたいぶを塗装することで保護をし、長持ちさせることができます。壊れてすぐ交換するよりも、塗装して長く使うほうが経済的で環境にも良いです。

破風板や鼻隠し、ベランダのような場所は、補修するだけで大規模なリフォームになる可能性が高いです。

外壁・屋根の塗装をして、付帯部の塗装をしないと悪目立ちしてしまいます。外壁・屋根を塗装をするタイミングの場合、付帯部ふたいぶも塗装する時機であることが多いです。

長く住む予定をされている場合、外壁塗装と一緒にすることをおすすめ

意外とトラブルの多いのが付帯部ふたいぶの塗装です。塗ってもらえると思っていても、実際には見積書に明記されておらず、追加工事ってこともあります。

付帯部のことを詳しく説明している記事は下記になります。
付帯部の塗装は重要!相場と塗れない箇所・材質を知ってトラブルを回避する

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まとめ|外壁塗装の目的と必要性を知る

記事のまとめを直感的に理解してもらう目的の図。外壁塗装の5つの役割、放置すると家の寿命が短くなる、外壁と屋根の構造を知るの図
まとめ 外壁塗装の5つの役割 放置すると家の寿命が短くなる 外壁と屋根の構造を知る

最後にこの記事で書いた内容をまとめます。

本記事でわかること
  • 外壁塗装の5つの役割
  • 放置するとどうなるか
  • 外壁と屋根の構造を知って外壁塗装の必要性を知る

外壁・屋根の塗装をすることの本質を知ってもらえれば、あなたの家とお金を守ることができます。

なぜなら外壁塗装の5つの役割を知っているからです。

  1. 美観を保つ
  2. 外壁の防水性を保つ
  3. 住まいそのものを長持ちさせる
  4. 将来の修繕費を抑える
  5. 資産価値を保つ

外壁塗装の必要性を知っているあなたなら、失敗しない外壁塗装ができます。ぜひ納得のいく外壁塗装をしましょう。

しかし、外壁塗装をどこで頼めばいいのか分からない方は多いです。

様々な見積もりサイトがあるので選ぶのも大変ですが、当サイトでは39社を数値化し、ランキング形式でまとめています。あなたに合った良い業者を見つけることができ、失敗しない外壁塗装ができます

外壁塗装の一括見積もりサイト39社を比較|おすすめ業者7社を徹底解説

下記は合わせて読むとより外壁塗装がより全体的にわかります。

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