- 外壁塗装の寿命って何年ぐらい?
- 外壁塗装をやる理由がいまいち分からない。
- 目的を教えてほしい
家の劣化が目に見えても、「小さなヒビだし」や「ちょっと塗料がはがれたぐらい」と後回しにしてしまいます。家の劣化を信じたくない気持ちが、後に雨漏りという形で現れます。
この記事では人によって外壁塗装の目的もやり方も異なってっくる理由を解説しています。
本記事を読むことで、あなたに合った適切な外壁塗装が分かり、無駄なお金を使う必要がなくなります。
結論から言います、たった1つの質問とは「あと何年その家を使いたいですか?」です。この言葉は、塗装業者には都合が悪いのであまり言ってきませんが、とても重要な考え方です。
目的を明確化できれば、あとは最低限の定期メンテナンスだけで済みす。長い目で見るとコストを下げ、生活の満足度を上げることができます。
リフォーム営業5年
施工管理2年
この記事を書いた著者
川東 治郎 (Kawahigashi Jiro)
プロフィール (クリックすると詳しく見れます)
- 外壁塗装の一括見積もりサービスを5サイトを利用し、13社紹介してもらいました。
- リフォーム営業を5年、施工管理を2年を経験
- 安心して外壁塗装ができるように、もらった見積書の内容を公開しています!見積書を公開した記事
あと何年その家を使いたいかを考える
「あと何年住みたいですか?」という答えは人によって様々です。
- 100歳まで住みたい
- 孫の代まで使ってほしい
- 10年後ぐらいに引っ越しをするから、それまで住めたらいい!
周辺環境や、家の構造によっても外壁や家の寿命が変わってくるので、すべての家で同じメンテナンスになりません。
外壁塗装の家の数だけやり方があります
定期的に適切なメンテナンスをすれば、もっとも寿命が短い木造建築の場合でも築80年は住めます。
外壁塗装のメンテナンス周期
塗り替えは10年に1度を目安に行います。
外壁塗装をやるなら、屋根・外壁を同時に塗り替えるのがおすすめです。
同時にすることで、同じ足場を使えるため、別で塗り替えするよりも経済的です。
塗料の種類、シーリング剤の種類により10年よりも短くなることも、長くなることもあります。シーリング剤とは、外壁材の隙間や、窓枠の周りにあるゴムっぽい触感のものです。
よく使われるシリコン塗料のグレードでは、10年ぐらいの耐用年数があります。
塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 5~8年 | ・耐久性が低く汚れやすいため、最近ではほとんど使用されていない。 ・新築時の塗料として使用されていることがある |
ウレタン系塗料 | 8~10年 | ・アクリル塗料と比較すると耐久度に優れている ・最近はシリコン系が人気のため、使用頻度は低い |
シリコン系塗料 | 8~15年 | ・住宅の屋根・外壁の塗り替えで主流となっている ・ウレタン系よりも耐久性、防カビ性、防汚性が優れている |
ラジカル系塗料 | 12~15年 | ・2012年に発売されたしい塗料 ・シリコン系と並びコストパフォーマンスが高い |
フッ素系塗料 | 15年~20年 | ・耐用年数は抜群に高い ・費用が高い |
同じ種類でも耐久年数に開きがあるのは、同じ塗料でも品質がピンキリのため値段も異なってきます。
塗料について詳しく知りたい方は下記の記事がおすすめです。
外壁材の耐用年数
外壁材 | 塗装目安 | 耐用年数 |
---|---|---|
金属系サイディングボード | 10~15年 | 40年 |
窯業系サイディングボード | 7~8年 | 40年 |
モルタル | 8年~15年 | 30年 |
ACLパネル | 10年~15年 | 40年 |
コンクリート壁 | 10年~15年 | 100年 |
耐用年数は、適切に外壁塗装などのメンテナンスを行った場合の年数です。
最近の新築では9割以上がサイディングボードを採用しています。その中でも窯業系サイディングボードが多く使われています。
窯業系サイディングボードとはセメントや繊維質を混ぜて板状にした外壁材です。適切にメンテナンスをしていれば40年ぐらいが寿命です。
外壁材別の耐用年数表はこちら
屋根材の耐用年数
屋根材 | 点検目安 | 耐用年数 |
---|---|---|
スレート屋根 | 7~8年 | 15~25年 |
アスファルトシングル | 10~15年 | 20~30年 |
トタン | 10~15年 | 10~20年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30 年 | 20~30年 |
セメント瓦 | 10~15 年 | 30~40年 |
粘土瓦(日本瓦) | 20~30 年 | 50~100年 |
防水シート(ルーフィング) | 20~30 年 | 20~30年 |
野地板 | 20~30 年 | 20~30年 |
屋根材にも寿命があります。
普及率の高い屋根材の、化粧スレートでは塗り替えのメンテナンスをしていても、30年で履き替え(交換)を行ったほうが良いです。
履き替えと同時に、屋根材の下にある、防水シートと野地板といわれる屋根材を乗せるための板を交換をするとより住宅寿命が伸びます。
定期的に外壁塗装する上で、もっとも重要なことの1つに、信頼できる業者を見つけることです。
信頼できる業者であればコストや、塗料の性能など、状況に応じたメンテナンスを提案してくれます。
外壁塗装について全体的に詳しく知りたい方は下記の記事がおすすめです。
【外壁塗装の基本】初めてでも失敗しない最低限の知識を徹底解説
3つの事例でメンテナンスを明確化
下記の3つの事例をもとにメンテナンスの内容を明確化します。
ケース1 築10年であと50年使う
現在40歳で90歳までの50年使用する予定
- 築10年
- メンテナンス歴なし
- 外壁材:窯業系サイディングボード
- 屋根材:化粧スレート
窯業系サイディングボードの寿命は40年なので、交換は1回。
化粧スレートの寿命は30年なので、交換が1回。
外壁塗装が5回必要です。
ケース2 築30年であと60年使う
現在50歳で、子どもが使うため60年使用予定。
- 築30年
- 前回の塗り替えから10年。
- 屋根材、外壁材ともに建てたときの状態。
- 外壁材:窯業系サイディングボード
- 屋根材;化粧スレート
窯業系サイディングボードの寿命は40年なので、交換が2回。
化粧スレートの寿命は30年なので、交換が2回です。
木造建築の場合、築90年まで使用するには、適切なメンテナンスが必要となります。家に欠陥がなく、地震などの構造に問題が生じていなければち築90年でも住むことは可能です。
90年の中には、内装部分の大規模リフォームが必要な場合があります。
ケース3 築30年で雨漏りがひどい
- 築30年
- メンテナンス歴なし
- 雨漏りから10年放置
雨漏りを放置すると、家の躯体に影響が出ます。深刻な場合は、大規模なリフォームか建て替えを推奨することもあります。
ここまで放置するのは、雨漏りに危機感がないか、お金がないという方が多いです。
外壁塗装は値段が高く、定期メンテナンスが難しいこともあります。しかし、大規模なリフォームか建て替えするよりもコストはかなり抑えられます。
形あるものは劣化していくので、家を持つとメンテナンスをしていく必要があります。
外壁塗装をする理由
外壁塗装とは、家を守る外壁を保護するものです。
家の寿命を延ばすためには、必要なメンテナンスです。
外壁材は服で、塗料はカッパ
衣服で例えると、塗料はカッパのイメージ。
雨や風から守ってくれるが、形あるものは劣化していきます。カッパの劣化は、防水性の低下や、穴が開くなどです。
次第にカッパから服に雨水が伝わり、最終的には肌に伝わります。人とは違い簡単に着替えはできないので、肌に水が伝わるのは雨漏りです。
雨漏りは家の柱を腐食させます。
予防塗装ができるのが1番いい!
住宅の平均寿命と現状
日本の住宅は欧米よりもはるかに短命です。日本では築30年で家が取り壊されています。
まだ住める家を数千万円かけて、家を取り壊し、新しく家を建てているのが現状です。そんな中、家を守るメンテナンスの知識がないばかりに、家を建て直すしかなくなる場合もあります。
家の価値を維持・向上させていくために、外壁塗装などの適切なメンテナンスで、長く住むという考え方が大切です。
今後の住宅の考えかた
今後は物価の上昇、世代間格差の拡大など、家を手に入れることが困難な時代になる可能性があります。
また、中古物件住宅の取扱量が増加しています。新築が良いという考えが変わるかもしれません。
中古住宅の価値
欧米では築100年という家も珍しくありません。古い家は、これからも長持ちする可能性があるので、信頼性も高いのです。築50〜100年の家が、新築の家より高いのも例外ではありません。
日本と異なり、アメリカやイギリスでは中古住宅のほうが流通量が多いです。
まとめ
最後に本記事の内容をまとめます。
・家を使用する年数から、逆算してメンテナンスをする
・家の寿命を延ばすのが外壁塗装
・住宅の現状と今後の考え
外壁塗装をする目的が明確化されたのではないでしょうか。
いまの家にどれぐらい住み続けたいか、どれぐらい使いたいかの目的でメンテナンス回数が分かります。
そして外壁塗装をする目的は、家の寿命を延ばすことです。
長いあいだ家を使い続けるためには、予防の外壁塗装がおすすめです。
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39社を比較した記事はこちら。
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【2022年版】外壁塗装パートナーズの口コミ・特徴を徹底解説
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